オレ「霧子さん!うちもベルト作ろう!」
霧子「いきなりですか!」
GTQでは現在、菊池がダイナマイト・リンから奪ったWWCAジュニアのベルトがある。
現在の持ち主は村上千春だ。
正直なところ、意外な展開だった。
千春は5月のリターンマッチも制し、7月には防衛戦でWWCAに渡る予定だ。
オレ「千春は千秋と合わせてタッグ屋として考えていたからなぁ。」
霧子「シングルプレイヤーとしても立派な選手になりましたね。」
そんなWWCAジュニアのベルトでも所詮は借り物である。
GTQの選手のモチベーションのためのベルトを作ってあげたくなったのだ。
オレ「実はもう、デザインも出来ているんだ。」
霧子「そうなんですか?」
霧子さんにペラのA4用紙を渡すと、驚いた顔をした。
いや、あきれてるのか。
霧子「ほんとに、これで行くんですか?」
オレ「うん、ガキっぽくていいでしょ? ちなみに初代王者決定戦のカードはね……。」
話を聞いて霧子さんは笑って納得が言ったようだった。
霧子「でも、いいんですか? ベルトの権威というか、箔はつかないかもしれませんよ?」
オレ「選手のモチベーションになるなら、いいんだよ。」